【書評】「自己肯定感、持っていますか?」思いのほか簡単にあなたの悩みは解決できるかもしれない
あなたは、自分は人より劣っていると思っているかもしれない。
それは生きていくうえで、非常に辛い。しかし、実はその悩みが気の持ちようで解決する問題だとしたらどうだろうか?実はその悩みは、比較的簡単に解決できる。
この記事ではそんな悩みを解決するために「自己肯定感、あなたは持っていますか?」という本をご紹介する。ぜひ参考にしてほしい。
自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法
- 作者: 水島広子
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2015/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自己肯定感とは自分を大切にする気持ちである
そもそも自己肯定感とはなんなのだろうか。
辞書的な意味だと以下のようになる。
「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。
自分を肯定している感覚、感情などを指す。
対義語は、「自己否定感」。
幼少期の生活・教育環境によって大きく左右されると考えられており、教育上の重要な要素だと考えられている。
自己肯定感が低いと自信が持てず。他人にどう見られているか気になり、他人の言動に過敏に反応してしまうとされている。
自己肯定感が高い:心の受容が大きく、少々のことではめげない。意欲的に人間関係を築くことができる。
自己肯定感が低い:自信喪失、委縮。自己否定的。
自己肯定感とは自分を大切にする気持ちである。
例えば、自己肯定感が高いと、自分に余裕を持つことができる。何か困難にぶつかったときも前向きでいられる。
しかし、自己肯定感が低いと、ちょっとしたことに過剰に反応してしまう。
自分の意見とちがう意見を聞くと、自分が否定されたと思ってしまう。それだけならまだしも、過剰に攻撃的に反応してしまい、早口で相手をまくしたてるなど怒ってしまう場合もある。
自己肯定感が低いと生きづらい
自己肯定感が低いと生きづらくなる。様々なものに過剰に反応してしまうためだ。
先ほどの例のように過剰に攻撃的になる場合もあるし、相手のささいな言動に影響されすぎて、人との距離感が分からなくなってしまうケースも多い。変なところに気を使ってしまう。過剰に攻撃的になるか、過剰に相手の気に障ることを避けようとする。
自己肯定感を高めるにはどうすればいいのか
ここからがこの本の面白いところだ。自己肯定感という名前から、多くの人が「自分のことを好きになれば自己肯定感が高まる」と考えるだろう。しかしそれは違う。
自己肯定感を高めるには、まず他者に対する見方を変えるのだ。具体的には他者の行動にはなんらかの事情があると考える。
なぜ他者の見方を変えるのかというと、自分に対する見方よりも、他者に対する見方を変えるほうが簡単だからだ。
例えば、あなたが上司から頭ごなしに叱られたとしよう。相手は途中途中的外れなことを叫んでいるが、どうにも口をはさむ余地はなさそうだし、止まりそうにない。
その上司が日ごろから嫌なやつなのだとしたら、それはきっと、その上司はそういう風なひどいことを言われながら生きてきたのだ。その上司はある意味、被害者である。
これは、だからといって相手を正当化するべきとか、相手にしょうがないと思うべき、という話ではない。ただ、こういう風に相手にも事情がある、という風に思うのと思わないのとでは全然ストレスの感じ方が違い、そして、自己肯定感にもつながっていく。
他人に事情があることが分かれば、自分にも事情があることがわかる
他人の性格や価値観、行動に事情があることが分かれば、自分にも事情があることが自然と理解できるようになる。自己肯定感が低い人は「自分はダメな奴だ」と思いがちだが、「自分は周囲から否定され続けて辛かった」「大変だった」「そんななか必死に頑張った」「慰めてほしかった」という風に自分の感情を自覚できる。妙な表現だが、自分に同情し、共感することができる。自分を責めるより、全然前向きになれる。
それが自己肯定感を抱くうえでの第一歩なのだ。
他にもこの本には具体的なシーン別の例、テクニックが書いてあるが、それに関しては本を読んでいただきたい。
さいごに
自己肯定感については、幼少期の環境が非常に強く影響する。自己肯定感が低いまま大人になってしまい、大変な思いをする人も多いだろう。重要なのは、まず自分は自分の味方でいるべきということだ。自分を責めてはいけない。
自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法
- 作者: 水島広子
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2015/06/16
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