ストレスで朝起きたら突然体が動かなくなる前に仕事を辞めるか転職しよう
友人の話だが、仕事のストレスでうつ病を発症し、ある朝起きたら体が動かなかったらしい。
この話の怖いところは、「ある朝、突然」体が動かなくなることだ。
それまでにもちろん予兆はあった。寝つきが妙に悪かったり、なのに朝4時ぐらいに目が覚めてしまったり、夜にご飯が食べれなかったりしたらしい。しかし、体が動かなくなるといった大事になるのは突然だったようだ。
この記事では、その友人から聞いた話を紹介していく。ぜひとも参考にしてほしい。
ある朝、突然体が動かなくなる
ある朝起きたら、突然体が動かなくなっていたようだ。目覚ましはなりっぱなし。最初は金縛りのような感覚だったが、徐々に体を動かす気が起きないといった感覚になっていったらしい。
友人は「出社しようと頭は焦るけど、起き上がろうという気がなかった」と言っていた。
やる気がでないという、うつ状態の典型的な症状である。
今回の場合は「朝、起きたら」だが、人によっては出社する前に玄関で動かなくなるらしいし、駅のホームで動けなくなる場合もあるらしい。いわゆる、頭では分かってるが心は拒否している状態だ。
この状態になってしまったら、ただ何もせずに回復するのを待つしかないと思う。実は私も同じような状態になったことがあるが、その状態になると、なにもできない。
以前からうつ病の兆候はあった
その後、会社を休んで、精神科に診察を受けにいったら、案の定、うつ病と診断されたようだ。
うつ病と診断される前から、そのような兆候はあった。具体的には以下のような症状だ。
- 平日の夜、ベッドに入っても何時間も眠ることができない
- 眠っても朝3時や4時に起きてしまう。
- 食欲が明らかに減退した。一日一食のような日が増えた。
- 上司から話しかけられるとパニック状態になることが増えた。
上記のように、ストレスで身体的になにか影響が出てしまった場合は要注意だ。朝起きたら体が動かなくなってしまうように、突然、大事になる可能性がある。特に、不眠や食欲減退はうつ状態の典型的な症状である。
ストレスは知らない間に蓄積していくことに注意しよう
ストレスは知らない間に蓄積していく。自覚がないまま溜まっていき、突然症状が出てくる。怖いのは、気づかないうちに蓄積してしまうということだ。
例えば、嫌な上司からモラハラを受けたりするとストレスはたまる。身体的には心拍数などに影響は出ている。そして体に負担がかかっていく。しかし、少しずつ体をむしばんでいくので自覚がない場合が多い。
最悪なのは、反芻したり、思い返したりしてしまうことだ。それにより、繰り返し体に負担がかかってしまう。
これに関しては以前に記事で書いたことがある。ぜひとも参考にしてほしい。
長時間労働かどうかは問題ではない
誤解が多いが、長時間労働かどうかというのは、ストレスの原因の一つであり、クリティカルな問題ではない。朝起きることができなくなった私の友人も、月々の残業時間は40時間から60時間ほどであった。長時間労働といえば長時間労働だが、特筆することでもないだろう。
ストレス耐性よりも重要なこと
ストレスの話になるとストレス耐性が強いかどうかを気にする人がいるが、それはさして問題ではない気がする。大事なのは職場が楽しいかどうか、仕事を楽しめているかどうか、人間関係が良好かどうかなど、「自分が前向きでいられているかどうか」だと思う。
スタンフォード大学講師のケリー・マクゴニガル氏も同じような話をしている。
私のストレスへのアプローチを 根本から 考え直させた 研究からお話しします この研究は アメリカで3万人の成人の動向を 8年間 追跡調査したものです この研究ではまず 「去年どれ位ストレスを感じましたか」 「ストレスは健康に害になると信じますか」 といった質問を参加者に答えてもらいます そして後に 公開されてる死亡記録を使って 参加者の誰が亡くなったか調べました
まずは悪いニュースから始めましょう 前年にひどいストレスを 経験した人たちは 死亡するリスクが 43%高かったのです しかしこのことはストレスが 健康に害を及ぼすと 信じていた人たちだけに 言えることでした (笑) ひどいストレスを経験しても ストレスが無害だと思う人たちの 死亡リスクは上がるどころか ストレスが殆どなかった グループと比較しても 研究参加者の中で 最も低いものでした
このように、ストレスというのは、ネガティブなイメージを抱いてしまうと本当にネガティブなものになってしまう。
ストレスに対し、自分が乗り越える試練だ、などと前向きに考えることによってストレスの影響が軽減される。詳細は、ぜひとも一度動画を見てほしい。
体を壊すと後遺症が残る場合もある
私も、職場が合わなくて、体を壊して退職してしまった経験がある。
そして、私はいまだに体を壊した後遺症に悩まされている。軽いストレスでも体にかかる負荷がとても大きくなった。しょっちゅう過呼吸になるし、心拍数も上がりやすい。
電車での移動も、ずっと立っていることができない。
このように、身体的に後遺症が残ってしまう可能性もあるのだ。
今の職場で、少しでも無理だな、辛いなという思いをして、身体的に何か影響が出た場合、速やかに精神科医や上司の上司に相談したほうがいい。
さいごに
ストレスというのはいきなり襲い掛かってくる。前向きに考える、誰かに相談するなどいろいろな対処法を紹介したが、わき目をふらず逃げることも考えた方がいい場合もある。私も、もっと早く、強引にでも逃げておけばよかったと後悔している。後遺症があるのは非常につらい。自分の体は、大切にしてほしい。
先ほど紹介したケリー・マクゴニガル講師のストレスをテーマにした本。
ストレスの対処法について、極めて実践的に書いてある。
物騒なタイトルだが、ストレスについてより理解を深めるのに最適な本。さすがNHKである。
合わない上司への対処法を書いた。
ストレスだけでなくもやもやした気持ちの対処法も書いた。