あなたは大丈夫?心に傷がある人の特徴と克服法
コミュニケーションが正直、得意ではない。
自分は傷つきやすい人間だ。
そういう人はもしかしたら、心に傷があるのかもしれない。しかし、これには立派な克服法があり、コミュニケーションが上手な、常に堂々としてる人はそれを自然にやっている。
この記事ではその方法を説明していく。ぜひとも、この方法をマスターして生きやすい人生を過ごしてほしい。
心に傷がある人の特徴
まず、心に傷がある人は以下のような特徴がある。
- 考え方が両極端である
- どうすれば好かれるか?を軸に行動する
- 裏表が激しい
- 人に依存しやすい
- 相手に自分の気持ちを察することを求める
それでは簡単に、順に説明していこう。
考え方が両極端である
例えば、相手にちょっと注意されただけで「否定された」と思う。相手が善意であるにも関わらずだ。意見を肯定か否定か、相手が敵か味方かでしか考えることができない。人それぞれという考え方や相手の立場を尊重することが難しいのだ。
どうすれば好かれるか?を軸に行動する
自分が何をしたいか?という主体的な視点ではなく、相手の顔色を窺う受動的な視点となる。そのため、自信を持ったコミュニケーションをとることができない。相手に自分の心の傷をいやしてもらおうとする、もしくはもう傷つきたくないためだ。
また、表面的なつながりをもとめて集団に入って行動しようとする、というのも特徴の一つだ。
裏表が激しい
例えば、人前では調子の良いことを言っておきながら、裏では悪口をいう。目上の人には素直だが、同年代の間では皮肉屋で通っている。そんな人は心に傷を負っている確率が高い。
さきほどの「どうすれば好かれるか?を軸に行動する」にあるように、自分が傷つかないように相手をコントロールしようとするのだ。本来の人間性は陰口を言うような人間性のほうである。
人に依存しやすい
あの人はすごい、と突然盲目的になったり、恋人ができると恋人が最優先の生活になる。心に傷がある分、癒してもらいたいという欲求が強くなるとこうなる。依存することで相手に「かまってほしい」というアピールをするのだ。
相手に自分の気持ちを察することを求める
心に傷がある人は、コミュニケーションや人との距離の取り方が非常に不器用で、極端なことを言うと相手と自分の区別がつかない。これには様々な理由がある。傷つくことで相手に癒しを求めるのがねじ曲がったり、相手に共感する余裕がなくなり自己中心的に相手の気持ちを考えたりする。
心に傷がある人の克服法
心に傷がある人は、冷静さを失いやすく、感情的になりやすい。視野が狭まりやすい。そのため、まずは理性的な考え方、客観的な視点を身につける必要がある。
気持ちが乱れた時に自分の気持ちを自覚する
簡単なように思えるが、実はできてないのが自分の気持ちを自覚することだ。
例えば、辛い思いをしてるときに「私は辛い気持ちだ」と考えずに「自分はなんてダメなやつなんだ」など自分を責めている人が多い。怒っているときは自分を正当化することばかり考えている。
まずはネガティブな気持ちになったときは自分の気持ちを自覚すること、いわば自分に共感することが、まず大事である。
コミュニケーションが上手な人は自分がどういう気持ちであるかを自覚するのが上手である。それを基にして、他人への共感能力を磨くことができるのだ。
共感能力が強くなると、相手が何を求めているか考えることが簡単になる。コミュニケーションの基本とは「相手が望むものを与えること」だ。
このため、自分の気持ちを自覚することは、基本的だが非常に大事になる。「なにかモヤモヤする」など、最初のうちはその程度で良い。
自分がどういうふうに感じたかを話したり、書いたりする
第2ステップは自分の気持ちを外に出すことだ。
これですっきり感を感じたことがある人も少なくないのではないか。個人的には書くことがおすすめである。詳しくは以下の記事に書いた。
紙に書くことで何度も頭の中でネガティブな思いを繰り返すことを防ぐことができる。
もちろん、人に話を聞いてもらうことも効果が高いが、話相手が必要となる。話を聞いてもらう場合は途中で自分の意見を言ったりする人ではなく、ちゃんと自分の話を最後まで聞いてくれる人を選ぶのが望ましい。
ポイントはなんでも感じた通り、思った通り表現すること
思った通りに表現しないと、すっきりしないし効果も薄い。この方法を試すと過激で汚い表現も 出てくるかもしれない。それでも、それをそのまま表現してほしい。
途中途中、考えながら表現する場合と、全然効果が違う。また、表現してるなかで何か違和感を感じた場合、それが何か有益なものにつながっていることが多い。そういったことも、ぜひ注意してほしい。
相手がどういう風に育ってきたかを考える
これはちょっと難しいが、相手に傷つけられたときに、相手が周囲からどのように育てられてきたかを考えるということだ。どのようなことを言われたか、どのような家庭環境で育ってきたかなどを考えるのだ。
例えば、相手を傷つける言葉をよく使う人はそういうことを言われながら辛い思いをして生きてきた可能性が高い。
あなたも、周りの人の口癖が移った経験はあるだろう。それがハードになったものだと思えばいい。例えば、相手が言うむちゃくちゃな理屈は周囲からの教えや、その人が孤独やストレスで冷静な判断力が欠如しているものだと考えられる。
さいごに
最後にぜひ覚えておいてほしいことを書くが、本当に心の底から悪意で人を貶めようとする人はほとんどいない。
攻撃的な言葉を使っていたり、むちゃくちゃな理屈を主張していたとしても、背景にはたいてい悪意以外の事情がある。そういうことを言われる環境で育っていたり、ときには人を傷つけている自覚がないだけで、善意で言っていている人もいる。
そういうのが一番質が悪いと言ってしまえばそれまでだが、ストレスを感じるかどうかでいえば、悪意がないと考えといたほうがいいだろう。
もっと深く心の傷を克服するための方法を学びたい方向けの本。
短時間で、簡単に、一人で心の傷を克服する方法が具体的に書かれている。
対人関係の悩みを解決するには以下の記事がおすすめである。
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